NO.583094 ・ぐったり侍さん(男性/28歳) 2010/04/07 01:30:23
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>子供の僕でさえ「そんな無茶苦茶な・・・」と思ってしまうほど低級な考えで、これでは日本が連合軍に負けるのも当然だと思いました。
まず、問題は「日本の問題」というより、牟田口が「将」として余りにも無能だった、という問題だと思います。 実際に周囲は反対してますし。ただ、「止められなかった」のです。 優秀な敵将より、愚かな見方の上司によって被害をもたらすケースは、珍しくありません。
>「俺はこの作戦に反対していた、俺は関係ない」と責任回避し
違います。この「余りにも酷い作戦」と、戦線がガタガタになってなお続けられた牟田口のまったく現実を見ていない無謀な命令に、前線の指揮官が軍法違反で死罪になる覚悟を持ってして、無駄に兵を殺させないために撤退命令を出したのです。実際にそれは英断といえます。 しかし牟田口は、「勝手に撤退したから負けたのだ。オレの責任ではない」と主張し、実際死ぬまでそうアピールし続けたんです。
卑怯者では在ると思いますが、おそらくはそれ以上に、「本当に無能」だったんだと思います。 だからこそ、「無謀である」ことを理解できず、なんの具体的な理屈もないまま自分の昇進の為にこの作戦を押し切ったんです。
そういう人間は、現代にも割といます。 「責任転嫁」「他人(社会)のせい」「自分は悪くない」。 自分が働けないのは社会のせいだ。 俺はもっと生活を保護されるべきだ。 ちゃんと俺を保障しろ。 むしろ、現代のほうが多いんじゃないでしょか。
>本当に酷かったのだろうなと思いました。 うーん、それはどうでしょう。ぶっちゃけどこの軍隊だって「軍上層部」は大抵横暴です。そりゃそうです。だって現場じゃないんだもん。政治だって会社だって似たようなモンです。 日本の、というより、それは組織としての上下関係からのおじいさんの感想であって、日本軍を客観視したものではないと思います。
>連合軍(アメリカやイギリス)が舌を出して笑うのも無理ない事で、恥ずかしいくらいですよね。
いや、意味がよくわかりません。少なくとも彼らは日本・ドイツに脅威を抱いたからこその、大戦争だったわけですし。 イタリア……は、ドイツで「次はイタリア抜きでやろうぜ!」とジョークを言われちゃったり。
>何か、当時の日本は今の北朝鮮と同じ感じがします。
えーと、軍国的であり、思想や主張が制限されていたことは確かですが、それをもって「同じ」というのは、 いくらなんでも当時の状況において無知故の感想に過ぎないかと。
それから、日本は「アメリカに戦争を仕掛けた」んじゃないんですよ。 戦力差があればこその連合であり同盟ですし、植民地という「食うか食われるか」という状態で導かれた結論が戦争であり、 実際に経済封鎖やその正式な開幕戦が真珠湾であったに過ぎません。 アメリカは今と同じように、「ビジネスとしての戦争」ありきの国ですから、 それに無謀な戦争というわけでもありません。実際途中までは日本(枢軸側)が押しましたし。 ぶっちゃけいえば、当時は世界中が狂ってたんです。 植民地支配が当たり前の当時において、今の道徳観で当時の善悪について考えても、余り意味はありません。
もちろん、日本軍、ドイツ軍に、今から見れば非人道的なあり方があったのは事実です。 が、それ自体は「戦争の是非」とは関係ありません。
日本は戦争に負け、原爆、大空襲により人と財産が大きく失われたことは事実です。 が、今の日本の豊かさは、「日本が戦争という選択をしたから」であったと思います。 当時の情勢、そして植民地化された国の歴史と現状をみれば、 日本が戦争に踏み切った必然性を表しているように思います。 |