・原田さん(男性/31歳) 2010/06/24 18:43:34
|
・昭和31年4月21日5歳11ヶ月の女の子が歩行障害、言語障害、さらに狂躁状態等の脳症状を主訴として来院した。その女の子は2日後に入院した。 この子が入院した次の日2歳11ヶ月の妹が歩行障害と手足の運動の困難、膝、手の指の痛みを訴え姉とほぼ同じ状態で入院した。 母親の話によって、隣の家にも同じ様な女の子がいるという驚くべき事実を医師達は知らされた。※※※※※※※※※※※ 当時の医師達の記録
『患者〇〇〇〇子。昭和31年3月下旬、1日だけ発熱した事があった。その後ご飯を食べる時に箸が上手に使えず、こぼすのが気づかれた。また靴が上手に履けなかった。4月14日頃からふらふら歩きが目立つ。4月17日になると言葉がもつれ、物が喉につかえる様になり、夜は不機嫌になって寝なくなり、しだいに狂躁状態を示す様になった。受診時、体格中等、栄養不良、顔は痴呆状で常に狂声を発す。瞳孔軽度に散大、舌乾燥、入院を促す。入院後より四肢の運動障害が増強してくる。4月26日上下肢の腱反射増強、病的反射が認められ、不眠が続き、時折全身に強直性の痙攣が見られ、舌をかみ血が流れる。5月2日全身強直性痙攣が頻発し、発汗著明、四肢筋硬直、28日には失明し、刺激に対する反応が全くなくなり、手足を屈曲し、変形強くなる。
|