NO.318901 ・たかさん(男性/26歳) 2008/07/02 23:33:21
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パフォーマンスフォビアという神経症があるんですが、極度の上がり症の人のことをいいます。
パフォーマンスフォビアの人に共通してみられる特徴がいくつかあります。 完璧主義でプライドが高く、意識過剰な面です。 これらの特徴は決して悪い特徴ではなく、良い面もたくさんあるのですが、 マイナスに働いてしまうと、上がり症のような緊張状態になってしまいます。
なぜ緊張するか考えてみると、失敗したくない、恥ずかしい思いはしたくない、上手にしゃべりたい、周りに良く思われたい。そういった感情がストレスになり、緊張状態が生まれます。
ですから、上がり症を克服するためには、このような感情を生み出さないようにすることが大切です。
失敗してもいいじゃないか。 緊張すば誰だって声も震えるし、赤面するんだ。 周りは私が思っているほど私を意識してないんだ。 こんなふうに少し自分の中で意識を変化させることが大切です。 すぐにできることではないですが、徐々に自分に言い聞かせながら変化していくことはできます。やってみてください。
自分の内面を変化させることはなかなか難しい作業になるので、比較的簡単にできる克服方法を平行してやってみてください。
自律訓練法という方法で、一種の自己催眠です。 上がり症に有効とされるのが、腕と脚の重感をコントロールする訓練です。 筋肉を弛緩させリラックスした状態を自分でコントロールしてつくることが可能になります。
まず、自分がリラックスできる状態、姿勢をとってください。 そして、利き腕に意識を集中して、利き腕だけ重力が10倍になったかのような重感の暗示をかけていきます。次は反対の腕、次は両腕、次は右足、次は左足、最後に両足へと重感の意識を向けていきます。
これができるようになると、緊張状態になったときにある程度自分をリラックス状態へ戻すことができるようになります。
もう一つ、これは荒治療ですが、緊張状態を自分で作り出す訓練です。例えば、あなたが人前で話すときの緊張感を一人でリラックスしている状態のときに作りだしてみてください。心臓がドキドキして、手が震える。そんな状態をリラックス状態から作り出してください。 そして、それができるようになったら、自分にもっと緊張しろ、もっと緊張しろといいきかせ、さらに緊張した状態へと自分を追い込みます。 それができたらいっきに体の力を抜きましょう。
人前で話さなくてはいけないときにこの暗示法を使って、話す直前でこの暗示を行い緊張のピークを体に体験させ、話しているときはいっきに力をぬきます。そうすると思った以上に緊張せず話すことができます。
このような自律訓練法は結局何を目的にしているのかというと、自分の意思に沿わず無意識で声が震えたり、赤面してしまう身体を自分でコントロールすることを目的にしています。
確かに「慣れ」も一つの方法ですが、このような方法もあるので試してみたり、調べてみてはどうでしょうか? カウンセリングを受けるのも一つの方法だと思いますし、いろいろやってみてください。必ず克服できますよ。
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