NO.394001 ・ぐったり侍さん(男性/27歳) 2008/12/13 17:22:29
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お金って、なんで価値があるかっていったら、 「皆がお金には価値があると信用しているから」 です。 1万円って、原価にしてみれば十円くらいなのに、日本人はそれで生活しますよね。 一億円あったって、お金そのものでおなかは膨れません。 お金と「物」や「サービス」を交換…すなわち「買う」ことができると知っているから、お金を貯めているわけです。
子供が白い紙に「ひゃくまんえん」ってかいても、それで買い物ができないと皆が知っているから、それには価値がないのです。
お金の価値は、「それを使う人たちの信用で決まる」 ここまではいいですか?
次に物価の話です。 いろいろと理由はありますが、ここではお金(日本銀行券)についてだけ。 物価って言うのは、ぶっちゃけ「お金がたくさんあればあるほど」高くなります。 日本にものすごく沢山の「円」があれば、それだけお金の価値が下がるからです。 考えて見ましょう。たとえば貴方はバイトで一ヶ月10万円もらっています。 ところが、仕事内容はまったく同じなのに、ある日から突然給料が倍の20万円になりました。 とすると、貴方にとってお金を支払っていた「物の価値」って「ある日」の前と後で同じですか? 単純に考えれば、貴方は「全ての商品を半額で買える特権」を与えられたのと同じではないですか? ですが、こんどは「物を売っていた側」が、品物の料金を倍にしてくるでしょう。 だって、それで「前と同じお金と品物の関係」に戻るわけですから。
この連鎖が広がれば、結果的に社会全体で物価が倍になります。すると今度は貴方以外の人たちも給料が倍にならないと今までと同じ生活ができなくなります。 こうして、今まで100円だったジュースが200円になりました。 品物は同じなのにお金は倍必要。つまり、お金の1円あたりの価値が下がったわけです。
最後に、円とドルの関係です。 もし、1ドル100円と決めたとして、ある日から上記のような現象が起こったとします。 すると、1ドル100円は変わらないのに、日本でジュースを買うときには2ドル必要なのです。 日本では、皆の給料も上がっているので、値段が200円でもお金の価値は「100円だったころ」と特に変わりはありません。 さて、アメリカではジュース一本の値段が1ドルだとします。 しかし日本にしてみれば今の200円は昔の100円と同じ価値、今の100円は昔の50円と同じ価値です。 結果として、日本は100円(昔の50円と同じ価値)でアメリカのジュースが買えるのです。
困ったのはアメリカの人達です。だって、今までと同じ1ドルでジュースを売っているのに、 その1ドルで日本のジュースは買えないのですから これではもう、日本と取引しないほうがいいですよね。
ですが、もし、1ドル=200円となったらどうでしょう アメリカも日本も、「今までどおりの価値」で取引が続けられますよね
ここで上げたのは、あくまで概念的なものなので、実際はもっと色々な要素があります。 そもそも円とドルのレートを決めるのは「国」ではなく「市場」ですし。
ただ、「なんで?」という点においては、こんな風になっていると思ってください。 |